塩で病気知らず 
これから夏場で気温も水温も上がり、ジメジメ梅雨の季節で、タナゴ飼育は病気が心配な季節です。我孫子本舗は10年近くタナゴを飼っていて、今は、塩で夏場を乗り越えています。
そこで、塩の話です。
海水の塩分濃度は3.0%です。何億年か前の海水は0.9%だったそうで、その時の魚の体液が陸上動物にもヒトにも、今の魚の体液にも残っているのだそうです。
タナゴに限らず、ランチュウとか淡水魚が病気になった時は、0.5%程度の塩水飼育が良いとされています。これは、魚の体液の半分程度の塩水ならば、彼らの体の塩分が出たり入ったりとか問題無い範囲なのでしょう。一方、白点病や尾腐れ病の微生物には塩漬けの意味で生き難い環境の様です。だから病気が発生進行し難いのだと思います。
0.5%の塩の添加量は下の表の目安ですが、結構多い量なのです。60cm水槽で、市販の600g塩袋の半分を放り込む感じです。勿論、適度な水換えは必須です。それと、淡水水草は、0.5%塩濃度水でもトロトロになって溶けてしまうので外に出します。
市販の塩は、精製でも天日干しとかのコダワリでも、あまり関係無い様です。多分、本当は、体液と同じ様に、塩化ナトリウムNaClよりも塩化カリウムKClが多いと効き目も良くなるとか色々あるのでしょうが、魚の排泄物汚染とか相対的に他の要素の方が強くなって誤差範囲だと思います。
水替えも大事で、硝酸塩測定キットで、多くとも250ppm以内で水換えです。替え水の温度差も±2℃以内にしたい処です。細かく言うとpHも6以上7前後に保つ工夫で、バクテリアとか珊瑚とか、どんどん仔細な事に入って行きます。今回は、塩の話迄にしましょう、
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