北浦 ピンチ!!
3週間くらい前からアオコで緑色だった北浦がとうとう大変な状況になってしまいました。中部から北部の入り江内湾などは、アオコ大発生で貝も魚もプカプカで腐敗臭プンプンなのです。「霞ヶ浦リアルタイム情報」公開データで考えてみます。
http://www.kasumigaura.go.jp/scripts/real/index.html
記録的猛暑でこの一週間で水温は急上昇です。霞も北浦も、流入河川の多い北部は30℃を越える水温です。台風とか低気圧とかで南風がそよそよの一週間でしたが、北浦北部は無風状態でした。他にもCODや窒素など流入河川の汚染物質も北浦北部に相対的に多く流入しています。
従って、アオコ大発生です。左下グラフがアオコ指標のクロロフィルです。通常は50μg/L以下ですが100前後に上昇しています。
アオコは緑色の藻類で大量の酸素を消費するので発生箇所は溶存酸素が低下して、魚も貝も危険状態。大量増殖すると、緑塊のアオコ自身だけでなく他の生物も殺してしまい腐敗でpH上昇で魚も逃げてしまう危険な奴等です。右下グラフが溶存酸素DOのデータです。
溶存酸素とタナゴ達の事は以前にもシリーズでレポートしました。
http://www.asahi-net.or.jp/~gp6s-chr/other52.htm
心配なのは、この状況が続くと、貝や魚達に重篤な被害を及ばす危険性が在る事です。大風・大雨が必要です。神頼みっ!!
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