水槽の微生物
「水槽のカネヒラその2」で、硝化菌(ろ過菌)やエロモナスの事について、少し触れました。この種の微生物関連は、分類とか理屈がややこしくて、分かり難い処が沢山あります。要は、元気で綺麗なタナゴを水槽で観るのに、どうすれば良いの? これが分かれば良いのですが、実際は簡単ではありません。これまでにもシリーズで我孫子の考えている視点や工夫策を紹介してきました。
大きなカネヒラを育てるには
http://www.asahi-net.or.jp/~gp6s-chr/other12.htm
塩で病気知らず
http://www.asahi-net.or.jp/~gp6s-chr/other23.htm
水槽飼育と婚姻色
http://www.asahi-net.or.jp/~gp6s-chr/other38.htm
溶存酸素とカネヒラ
http://www.asahi-net.or.jp/~gp6s-chr/other55.htm

淡水魚に限らず、他のHPには、皆さん、今日から魚飼育で水と水槽と○○で、白点病が出たら塩で加温で色素剤で、。。。どこかの本とかの受け売りで、現象論で分かり難いし、どうもオリジナリテイーも???なので、今回、我孫子はシリーズでこの辺をレポートしてみたいと思います。 偉そうに!! (^^;.
そもそも、良い菌とか悪い菌とか、全体を総称して、何と呼ぶのでしょうか?
目に見えない生き物の出来事なので「微生物など」と言うのが妥当なのではと考えます。上の表にエイヤッでまとめてみました。ウイルス(ビールス)を微生物と定義しない説もありますが、面倒なので全部一緒で微生物としましょう。
今でも霞で蔓延して、鯉科のタナゴにも及んでいると噂の鯉ヘルペス(KHV)は、私達の喉に巣食う風邪菌と同じウイルスです。
水槽の水が悪かったりすると出現する赤斑の主原因であるエロモナス菌は、細菌の中のグラム陰性菌で通性嫌気性の連中で、対策は抗生物質の様な抗菌剤でないと治療が難しい困ったさんです。でも同じ細菌の中でも、タナゴの腸内菌も善玉と悪玉が居たりして、この細菌バランスが崩れると、糞がニョキニョキ元気に出ないで、細っこいキレの悪い糞になります。フイルター等のろ過菌エロモナスに近いグラム陰性菌ですが、この連中は好気性菌で微妙に違います。でも抗菌剤で弱ってしまいます。
誰でも経験の白点病は細菌性ではなくて、原生生物に分類されたり、二次発生で末期症状の水カビも真菌(しんきん)類の分類です。
全体を理解して、バランスよく管理していく事が重要なのです。

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