水槽の微生物 その5
これまでのお話のまとめです。
水槽の中には、目に見えない微生物達が増えたり減ったりして、悪い奴も居れば、良い微生物も居ます。大事なろ過菌や魚君自身の善玉菌を考慮しながら、もしもの場合の工夫策を考えます。
右上表がまとめ一覧です。
他は、真菌:水カビと原生生物(動物)の白点です。殆どのアクアリストが経験する白点だけ考えれば良いでしょう。水カビは末期症状なので諦めた方が懸命な場合が多いので(^^;. 白点病の症状で、痒がりながら小さな白点がポツポツ出て来たら、「ヒーター+塩+色素剤(メチレンBorマラカイトGor硫酸Cu等)」で治療です。抗菌剤は×です。紫外線は予防に抜群です。
問題は細菌性の病気です。タナゴの場合、赤い斑点や出血、ヒレが欠けてくる尾腐れ等は全て細菌性の疾病です。この場合は、「ブクブク+塩+抗菌剤」です。色素剤は△です。紫外線は予防に効果大です。抗菌剤の種類ですが、代表的な市販薬は次の3種でしょう。@パラザンD、Aエルバージュ、BグリーンFゴールド
我孫子は、パラザンDです。田辺製薬バンザイ!!効果が確実で、色が無くて透明なので大変便利です。少量で値段が高いのでチョト考えてしまいますが。使い方次第でコストパフォーマンスも良く、かれこれ5年以上使っています。shopなどでは水槽にエルバージュを薄めで添加する場合が多いようですが、薬が抜け難い感じがします。我孫子は遮光した容器に10Lの水で隔離して治療します。こうすれば液状のパラザンDの使用量は1mlなので50〜60円/程度で経済的です。
色素剤も抗菌剤も、病気を直すには効果的ですが、魚へのダメージも副作用が大きいので、治療中は絶食です。遮光してブクブクだけにして、ヒトの気配や振動を与えず、3日間くらいソーットしておきます。温度変化させない為に、床下の土を掘って縦長のポリバケツで治療するというタナゴリスト居ます。真っ暗闇だと、タナゴ君達は音や振動が無い限りジーットしています。透明水槽で何匹も入れて薬浴治療すると、人の気配でガラスにボコボコしたり、互いにストレスで喧嘩したり、良い事がありません。
人間もそうですが、一度大きな病気をすると元気・綺麗はレベルダウンです。やはり、「水槽の微生物その4」でレポした予防が一番です。

●戻る

inserted by FC2 system